吸収率が通常の3倍?? 麹菌発酵大豆イソフラボンとは

吸収率が通常の3倍?? 麹菌発酵大豆イソフラボンとは

前回のコラムで大豆イソフラボンについて紹介をしました。
まだ読まれていない方は、そちらをCHECKしてみて下さい。

前回コラム「女性の強い味方、大豆イソフラボン!」


大豆イソフラボンが優れた機能を持つことは、前回のコラムで紹介しましたが、実はそのままでは体内に吸収されにくいという難点があります。

【アグリコン型 イソフラボンとは】

イソフラボンには、分子が大きい「グリコシド型イソフラボン」と分子から糖が分解されて身体に吸収されやすい「アグリコン型イソフラボン」という種類があります。

実は一般的なイソフラボンは、グリコシド型になり、身体に吸収されるまでに腸内細菌によって糖を分解する必要があり、吸収されるまでにひと手間かかってしまいます。例えば、豆腐や納豆や豆乳がそれにあたります。

それに比べてアグリコン型イソフラボンは、既に糖が分解されていることから、身体への吸収がスムーズでグリコシド型イソフラボンに比べて約3倍吸収率が高くなります。例えば、醤油や味噌にアグリコン型イソフラボンが多く含まれます。

イソフラボンから美容と健康の効果を得るためには、アグリコン型イソフラボンを摂った方が、効率的と言えますね。

【麹菌発酵大豆イソフラボンとは】

麹菌発酵大豆イソフラボンは、大豆イソフラボンを麹菌によって発酵させることで、糖を分解し身体に吸収されやすい「アグリコン型イソフラボン」にしたものになります。

糖が分解されており、吸収率は約3倍と紹介しましたが、実は吸収スピードも約3~4倍になり、胃や腸からスムーズに取り込まれます。

 更に麹菌発酵大豆イソフラボンの「アグリコン型大豆イソフラボン」には「ダイゼイン」「ゲニステイン」「グリシテイン」の3種類のイソフラボンが含まれていますが、その中で特に注目をされているのがダイゼインになります。

ダイゼインは、脂肪細胞を小さくしたり、長寿遺伝子を活性化させたりと様々な効用が確認されています。

【ダイゼインの働き】

 ①体内でエクオールを作りだせる

エクオールとは、イソフラボンと同じく女性ホルモンに似た働きをする成分になります。このエクオールとは、エクオール産生菌という腸内細菌がダイゼインを食べた後の代謝産物になります。

ダイゼインが豊富に含まれている麹菌発酵大豆イソフラボン(アグリコン型)を摂取すると、腸内で効率よく吸収され、更にエクオールも作られます。

ただ、エクオールを作りだすエクオール産生菌を日本人全員が持っているわけではなく、約50%の作り出せるようです。

ただ、継続的に腸内環境を整える腸活をおこなうことでエクオール産生が生まれやすくなると腸活に期待されています。

②長寿遺伝子を活性化させる

長寿遺伝子は、サーチュイン遺伝子とも言われ、老化の原因になる活性酸素を除去したり、遺伝子の損傷を防いだりと長寿の可能性を秘めています。

このサーチュイン遺伝子は、ファスティングをしてカロリー摂取を減らし、飢餓状態に陥った時に活性化する性質をもっていることで有名ですが、実はダイゼインもこのサーチュイン遺伝子にスイッチを入れることが出来ると言われています。

日本は昔から醤油や味噌、豆腐など大豆製品を食べる習慣があり、かつ長寿国になっているのは、このダイゼインが一役を担っている可能性もありますね。

③脂肪細胞を小さくする

動物実験での実験結果として、ダイゼインが豊富なアグリコン型イソフラボンを投与すると脂肪細胞が小さくなったという研究結果も報告されています。

更に少ないインスリン量でも血糖値を抑えられることが明らかになり、糖尿病の予防効果も期待されています。

 

【まとめ】

麹菌発酵大豆イソフラボン(アグリコン型イソフラボン)は、通常のグリコシド型イソフラボンと比較して、約3倍も身体に吸収されやすく、また美容と健康へのプラスの働きがたくさんあります。

エクオールの産生、長寿遺伝子の活性化、脂肪細胞の小型化など、様々な効果があります。

日本は世界的にも有名な長寿国、昔から大豆をよく食べる習慣がその長寿に役立っているかもしれませんね。

ぜひ、これからも大豆製品を日常の中から摂っていきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございます。
美と健康。今日から、腸から。

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担当 滝口

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